シンクロ・フード エンジニアブログ

飲食店ドットコムを運営する、株式会社シンクロ・フードの技術ブログです

シンクロフード新卒エンジニア研修の内容を大公開!基礎を固め、複数のサービスを支える一人前のエンジニアに!

まえがき

 こんにちは!シンクロフード開発部の23新卒宮城です。今年の7月末まで研修を受け、現在は、飲食店ドットコムの開発を行う「会員企画開発チーム」に配属され日々奮闘中です!

 本記事では、IT業界に興味のある学生さんやシンクロフードに興味のある学生さんに向けて、入社して3.5ヶ月間の開発部新卒研修の中から特に印象深かった研修内容をお届けします!ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。

はじめに

 シンクロフードでは、主に事業部、開発部、管理部の三つの部署があり、新卒研修ではまずはじめに、2週間程度の全体研修を行い、その後、開発部だけ+3.5ヶ月の開発部研修を行います。開発部の研修では、フルリモートで行われるため、Slackを通してのやりとりや、毎日の振り返り会で進捗や不明点の相談を共有し合い、進めていきます。

 その中で、研修内容の豊富さはもちろんのこと、その一つ一つの内容が濃くとても勉強になったので、今回その魅力をお伝えしたいと思い、この記事を執筆させていただく運びとなりました。

 イメージしやすいように、ざっくりとしたエンジニア研修の流れをここで記しておきます。Web開発に必要な基礎的なGitの操作からシステム設計まで網羅的に組み込まれているためとても充実しています。

  • Git研修(1日)
    • Schooによる講義の受講
  • webの仕組み研修 (2日)
    • 社員の方による講義
      • リソースの設計について
    • 「webを支える技術」
  • SQL + DB研修 (5日)
    • 「SQL書き方ドリル 」 + 課題
    • 「楽々ERDレッスン」
    • 社員の方による講義
      • indexを張ることやexplainコマンドなど実践的な開発手法について
  • コンピュータの仕組み研修 (0.1日)
    • 社員の方による講義
      • OS講義(CPU, メモリについて)
  • プログラミング基本研修 (2日)
    • 「リーダブルコード」
  • マークアップ入門 (6日)
    • 「これだけで基本がしっかり身につく HTML / CSS / & Webデザイン1冊目の本」
    • 社員の方による講義
      • flexやgridの深掘り
  • Rails tutorial 研修 (5日)
  • インフラ入門 (8日)
    • 社内資料によるハンズオン形式
  • ソフトウェアテスト入門 (1日)
    • Schooによる講習の受講「ソフトウェアテスト入門 -1 ~ 4回目:テストの基礎-」 60分×4
  • RSpec入門研修 (4日)
    • 「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」
    • 課題と社員の方によるレビュー
  • JavaScript入門 (2日)
  • セキュリティ技術研修 (2日)
    • SST(セキュアスカイ・テクノロジー)さんによるオンライン研修(動画と7月末に「はせがわようすけ」さんによるセミナー)
  • Github研修 (0.5日)
    • 社員の方による講義
      • 健康的なコードレビューができるPR(Pull Request)の作成方法
  • システム設計研修 (30日)
    • 内部システムを構築

研修内容に驚き

 私自身、入社してからの研修が1ヶ月程度で配属された後に、実践をこなしながら学んでいくものと思っていたので、ここまでがっつり網羅的に設計された研修内容を見た時は、驚きと共に、本当ありがたく感じました。これまで、ほとんど独学で学んできた私にとって、一緒に勉強できる仲間や頼れる人など周りにいなかったため、この研修は不安よりも早くやりたいなという気持ちで臨むことができました。

 実際に、研修全体を通して、私は楽しみながら、これまであやふやにしていた細かい知識などを再度学び、新たな技術や知識も理解することができました。エンジニアを目指す方にとっては、とても充実した研修内容になっているので、まえがきはここらへんにして、さっそく紹介していきます!

SQL + DB研修

 まず、初めに紹介するのはSQL + DB研修です!

内容 / 感想

 この研修では、書籍「SQL書き方ドリル」と「楽々ERDレッスン」を各々自分のペースで読み進めて行き、最後に社員の方による講義を受け、クエリやDB設計について理解を深めることができました

私自身、元々独学で勉強していたこともあり、簡単なクエリやある程度のテーブル設計などは理解しているつもりでした。しかし、いざ研修を受けてみると相関副問い合わせなどの複雑なクエリにつまづいたり、初見の関数に出会したりと、毎日新しく学ぶことが出てきて、キャッチアップが大変でした。 ですが、同期の新卒メンバーに相談したり、毎日の振り返り会でわからないところを社員の方に聞いたりすることで、詳しく教えてもらうことができ、しっかり理解し、またどういう場面で生かされるのか学べました!

この研修で、楽しかったのは、楽々ERDレッスンの内容で、日常的に我々が目にするメニュー表やレシートなどから、テーブル構造を考える訓練でした。どんなテーブルがあって、どんなカラムがあって、どのように結合しているのかを時間をかけて考えることで、答えを照らし合わせ、他のメンバーの解答と比較したときに、この人はこうやって考えるのかといったことや、DB設計って結構ビジネスの流れと密接に関係しているんだなというような考えや感想を得られました!

この研修を通して、主に身についたことは、複雑なクエリの書き方や読み方、テーブル構造を考察することや実際に作成すること、また、社員の方の講義による実践的なインデックスやexplainコマンドの使い方など多くのことを学ぶことができ、確実にレベルアップすることができる研修となってます!!

マークアップ研修

 続いて、紹介するのは、私が苦手意識のあるマークアップの研修です〜!私が単に、苦手意識があって、難しかったと印象に残っていたので取り上げさせていただきました!

内容 / 感想

  研修内容として、書籍「これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊」をまず始めに進めていき、その次に社員の方による講義を受け、Bootstrapの動画を視聴し、最後に実践的なマークアップの課題に取り掛かっていきました。

これまでに、何度か個人開発で、HTMLやCSSを書いてきたものの、あまり理解せずに、色々試して、うまくいったスタイルを採用してきたような私には、学ぶことが多く、毎日が奮闘でした!  しかし、書籍を通して、細かい部分を理解できたのと振り返り会や新卒メンバーとの雑談を通して、書籍では理解できなかったことや記載がなかったことなどを教えてもらい、なんとか着々と知識をつけていくことができました!

その他、CSS設計のBEMやSCSSなどの講義は初めて学ぶもので、馴染みがなく、新鮮な状態で学習に取り組むことがでました。理解していくにつれて、CSSもしっかり設計することで、保守しやすく、また初見の人が見ても、理解しやすくなるものなんだなと感動しました。

最後のマークアップの課題は、実際に業務で使用されたFigmaのデザインを実際にBEMとSCSSで記述するというもので、手を動かすことで、自分が書いたコードでサイトがどのように動くのか確認しながら進め、試行錯誤しながらデザイン通りに作成していくのは楽しく感じました!

この研修で大きく身についたと感じたのは、BEMとBootstrapとSCSSです!マークアップに、苦手の意識のあった私でも今では、配属されたチームでしっかりマークアップの要件をこなしていけているので、苦手な人もしっかり知識と技術を身につけることができるし、ある程度理解している人も、社員の方の講義や課題をこなすことで確実にマークアップスキルを伸ばせる研修になってると思います!

インフラ入門

 はい、やっときました!インフラ研修です!この新卒研修で一番楽しみにしていました!私自身、AWSの知識をつけたいと前々から思っており、今回実際に学んだり、手を動かしたりできるのと、社員の方のサポート付きなので、最初からやる気に満ち溢れて臨むことができました。

内容 / 感想

 研修の内容としては、Dockerの学習から始め、事前用意されたロードマップに従って、アプリケーションをAWS上に公開するというものでした。

Dockerは個人開発などでも使ったことがある人もいるのではないでしょうか?私も学生時代に個人開発でDockerを使用し、開発したりしていて、この最初のDockerの学習は割とすらすら学ぶことができました。

続いて、AWSの作業に入っていきます!AWSに関しては、ロードマップに従えば、うまくいくようにはなっていたのですが、途中で出てくるVPCやサブネット、EC2インスタンス、セキュリティグループ、インターネットゲートウェイなどの理解を私は以前触った時に全くしていなかったため、キャッチアップが少し大変でした…

その他にも実際に、AWS上で作業していくと、やはりよくわかっていない箇所で詰まってしまうもので、頭を抱える時間がロードマップの進捗と比例していきました。 しかし、ここでもやはり新卒メンバーの協力プレーが功を奏します。これまでの研修とは比にならないくらい頻繁にやり取りをしたり、リアルタイムで画面共有しながら、教えあったりしたことで、全員ロードマップ通りに実行できました。

今回の研修では、Dockerについて、細かいところを理解でき、アプリを簡単なインフラ構成でAWS上で公開することができるようになります!また、AWS上で公開するだけでなく、実はドメインの設定やロードバランサーまでロードマップに含まれているため、本当に内容の濃い研修でした。実際に、この研修の後、個人開発のアプリをAWS上で公開することができ、しっかり力をつけられたなと実感しています!

システム設計研修

 今回ご紹介するシンクロフードの新卒研修の内容も最後の1つとなってしまいました。最後に、紹介するのは、これまでの新卒研修で学んだことを十分に発揮でき、集大成となるシステム設計研修です!

内容 / 感想

 システム設計研修では、色々と手間がかかっている手続きや作業をシステム化して、使いやすくしようというもので、1人1つシステムを1から作る研修となっています!

今回、僕が担当したものは、GoogleGroup管理システムというものです。内容としては、これまでスプレッドシートとSlackを使用して、手続きを行なっていたメーリングリストへのメンバーの追加依頼、削除依頼、変更依頼などをシステム化して、もっと使いやすくするというものです。

使用するフレームワークはRuby on Railsで、仕様書/要望書をもらって、設計から開発まで行いました。始めは仕様書/要望書を熟読し、どのようなシステムかを把握することから進めていきました。そして、DB設計や画面設計、機能設計、工数見積もりなどをメンターの方からアドバイスをもらいながら進めて行きました!ちなみに、システム設計研修では、新卒1人に対して、社員の方が1人メンターとして付くので、マンツーマンで進めていく形になります!

ある程度、設計が終わると各自いよいよ開発に進みます。開発自体は、工数見積もりなどで順番を決めているのでそれに沿って、進めて行きます!ただ、実装方法までは設計段階では決めないので、詰まる箇所がいくつか出てきました。その際には、メンターの社員の方とのペアプロを実施したり、他の新卒メンバーと相談したりして、楽しく進められたし、実践的でRailsチュートリアルよりも理解が深まりました!

このシステム設計研修は、約1ヶ月の日程が確保されているため、本当に毎日開発をしながら、新しいことを理解していき、どんどん知識が増えていく感覚で、楽しくもありますが、大変でもありました。でも、実際に設計段階からレビューをもらいながら進めていき、システムの開発・テストなどを行い、本番環境にあげてしっかり人に使ってもらうものを1から作るということで、すごくいい経験になりました。

結び

この研修を通して、もちろん勉強面で満足感も十分にありましたが、他にも開発部の同期メンバーと活発にやり取りして、仲良くなれたのが大きかったかなと思います。実際に、開発部で飲み会をしたり、業務に関係ない雑談などしたり、プライベートでも関わるくらい仲良くなれたのは良かったです。

また、シンクロフードに興味のある方で、フルリモートということもあり、あまり同期と仲良くなれる機会がないのではと心配することもあると思いますが、シンクロフードの開発部研修では、先輩社員含め、同期のメンバーとは常に関わるので、そのような心配はなく、楽しく取り組めると思います。

実際に、この研修で培った知識は、配属後にしっかり使うことになります。私も配属された今、マークアップの要件でBEMやSCSSを使用してマークアップしたり、RSpecでのテストなど書いています。また、研修で扱わないことも配属後は触っていくので、日々新しい技術が学べる場となっています。

以上で、本記事の結びとさせていただきます。ご清覧ありがとうございました。